店長・管理職でも退職代行は使える?責任者が辞めるときの流れと注意点

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店長・管理職でも退職代行は使える?責任者が辞めるときの流れと注意点

店長や課長、エリアマネージャーといった立場になると、辞めたいと思っても「自分が抜けたら現場が回らない」という思いが先に立ち、言い出せないまま時間が過ぎてしまいがちです。責任者だからこそ引き止めも強くなりやすく、後任が決まるまでという条件を出されて、退職の話が止まってしまうこともあります。ここでは、管理職の立場で退職代行を使う場合に押さえておきたい前提と、実務でつまずきやすい点を整理します。

役職があっても、退職の考え方そのものは変わらない

管理職や店長といった肩書きは、社内での役割や責任の範囲を示すものです。会社と雇用契約を結んでいる労働者であるという点は、一般社員と変わりません。期間の定めのない雇用であれば、民法上、退職の申し入れから2週間の経過で契約が終了するという原則が土台になります。役職者だから退職が制限される、という決まりがあるわけではありません。

ただし、役員として登記されている場合は話が別です。取締役などの役員は会社との関係が委任契約にあたるため、辞任の手続きや必要な書類が雇用契約とは異なります。名刺の肩書きだけでなく、自分が雇用契約の労働者なのか、登記された役員なのかを先に確認しておきましょう。

責任者が辞めるときにつまずきやすい3つのこと

後任がいないことを理由に引き止められる

もっとも多いのがこのパターンです。「代わりが見つかるまで」「せめて次の期末まで」と言われ続け、気づけば半年以上が経っていたというご相談は珍しくありません。後任の採用や配置は本来会社側が担う人員配置の問題であり、退職する側が最後まで責任を負う性質のものではありません。とはいえ、正面から反論し続けるのは精神的な消耗が大きく、そこで話が止まってしまうこともあります。

鍵・金庫・売上金など、預かっているものが多い

店舗の責任者は、鍵や金庫の暗証番号、レジの精算、店舗名義の備品、取引先との連絡窓口など、預かっているものが一般社員より多くなります。これらは返却や引き渡しの段取りをきちんと決めておかないと、退職後まで連絡が続く原因になります。返却物の一覧を作り、いつ、どの方法で渡すのかを最初のやり取りで決めてもらうのが円滑です。現金や金庫の扱いが絡む場合は、口頭ではなく記録の残る形で確認しておくと安心です。

いわゆる名ばかり管理職で、残業代が支払われていない

管理職だからという理由で残業代が支払われていないケースもあります。労働基準法上、労働時間などの規定が適用されない管理監督者にあたるかどうかは、肩書きではなく、権限の実態や待遇、勤務時間の裁量などから判断されます。実態が伴わないまま管理職扱いされている場合、未払い分について請求を検討できる余地があります。心当たりがあるなら、給与明細やシフト表、勤怠の記録を退職前に手元へ残しておいてください。

退職代行は「型」で対応範囲が変わる

管理職の退職では、退職日の調整、引き継ぎ範囲、返却物の受け渡しなど、決めるべきことが一般社員より多くなります。そのため、どの型に依頼するかが結果に影響しやすい場面です。

民間企業型

本人の意思を会社に伝える連絡の代行が中心です。費用は抑えやすい反面、退職日や有給消化について会社と条件を詰めることはできません。引き止めが強い職場では、伝えたあとのやり取りが本人に戻ってきてしまう可能性があります。

労働組合型

団体交渉権にもとづき、退職日や残っている有給休暇の消化、返却物の受け渡し方法などについて会社と話し合えます。後任が決まるまで待ってほしいと言われがちな管理職のケースでは、条件面のやり取りを任せられる点が実務的な利点になります。

弁護士型

未払い残業代の請求や、損害賠償をほのめかされているといった法的な争いにまで対応できます。名ばかり管理職の未払い分をあわせて請求したい場合や、会社が強硬な姿勢を崩さない場合の選択肢です。費用は高くなりやすいので、回収を見込める額と照らして判断するとよいでしょう。

目次

依頼前に整理しておきたいもの

相談前に手元にそろえておくと、話が早く進みます。雇用契約書または労働条件通知書、直近数か月分の給与明細、勤怠やシフトの記録、預かっている鍵や備品の一覧、店舗や部署の取引先連絡先の保管場所、就業規則の退職に関する条文です。とくに返却物の一覧は、抜けがあるとあとから連絡が来る原因になるため、思いつく限り書き出しておきましょう。

また、自分の携帯に入っている業務用の連絡先や、個人アカウントで管理していた業務データがあれば、引き渡し方法を決めておくと後を引きません。逆に、私物や個人的な資料は早めに持ち帰っておくと安心です。

心身がつらいときは、退職の話と切り離して考える

責任者の立場では、店舗や部下の状況を思って自分のことを後回しにしがちです。ただ、眠れない、食欲がない、休みの日も仕事のことが頭から離れないといった状態が続いているなら、それは我慢で乗り切る種類のものではありません。退職の手続きと並行して、医療機関や公的な相談窓口に一度気持ちを話してみてください。手続きは代行できても、体調の回復は先送りにできません。

管理職の退職代行にかかる費用を抑えたいとき

役職があることを理由に退職代行の料金が上がるわけではありませんが、会社との交渉が必要かどうかによって選ぶべき運営元は変わり、それが費用の差になって表れます。追加料金の有無や返金保証の条件を含めた比べ方は、店長・管理職向けの安い退職代行と料金相場で詳しく整理しています。

よくある質問

管理職でも退職代行を受けてもらえますか

多くのサービスでは役職の有無にかかわらず対応しています。ただし、登記された役員の場合は雇用契約ではないため対応外となることがあります。申し込み前に、自分の立場を正確に伝えて確認してください。

後任が決まっていないと辞められないと言われました

人員の補充は本来会社が担う課題であり、退職する側が最後まで負う義務とは性質が異なります。とはいえ実際の退職日は会社とのやり取りで決まりますので、条件の話し合いが必要なら労働組合型や弁護士型を検討するとよいでしょう。

店舗の鍵や売上金は郵送で返してもよいですか

現金や鍵は紛失時の影響が大きいため、返却方法は会社の指示を確認したうえで決めるのが安全です。記録の残る方法を選び、いつ何を渡したかを控えておくと、後の行き違いを防げます。

まとめ

店長や管理職であっても、雇用契約を結んだ労働者であることに変わりはなく、辞める道が閉ざされているわけではありません。つまずきやすいのは、後任がいないという引き止め、鍵や金銭など預かり物の受け渡し、そして名ばかり管理職による未払い残業代の3点です。

これらは連絡を伝えるだけでは解決しにくく、条件を話し合える相手が必要になる場面もあります。自分の状況が交渉を要するのか、法的な請求まで視野に入れるのかを整理したうえで、対応範囲の合うところを選んでください。責任感の強い方ほど抱え込みがちですが、区切りをつけることは無責任なことではありません。

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