入社してすぐ辞めたい人に向けて、退職代行を使えるタイミングと手続きを整理します。入社直後でも退職は可能であること、社会保険や雇用保険の扱い、履歴書にどう影響するかまでを具体的に解説します。
入社1週間でも退職はできる
「入社したばかりなのに辞めるなんて」とためらう人は多いのですが、勤務期間の長さは退職の可否とは関係ありません。期間の定めのない雇用契約であれば、退職を申し入れてから所定の期間が経過することで契約は終了します。入社1日目でも1週間目でも、この点は変わりません。
入社直後に辞めたいと感じる理由は、聞いていた条件と実際の業務が違う、労働時間が説明と大きく異なる、職場の雰囲気が耐えがたい、といったものが多く見られます。条件の相違が大きい場合は、契約内容と実態のずれとして扱われる余地もあります。
試用期間中でも扱いは同じ
入社直後は試用期間中であることがほとんどですが、試用期間中も労働契約は成立しています。「試用期間だから自由に辞められない」わけでも、「試用期間だから何の手続きもいらない」わけでもありません。通常の退職と同じ手順を踏むことになります。詳しくは試用期間中の退職代行で解説しています。
新卒で入社した場合も基本は同じですが、研修中の扱いや同期との関係など固有の悩みが加わります。新卒特有の論点は新卒が退職代行を使う場合にまとめています。
入社直後の退職で必要になる手続き
短期間の在籍でも、社会保険や税金の手続きは発生します。主なものは次のとおりです。
| 項目 | 入社直後の扱い |
|---|---|
| 健康保険 | 保険証を返却。国民健康保険か家族の扶養へ切り替え |
| 厚生年金 | 資格喪失の手続き。国民年金へ切り替え |
| 雇用保険 | 加入期間が短いと失業給付の要件を満たさない場合がある |
| 源泉徴収票 | 働いた分の給与があれば発行される |
保険証がまだ手元に届いていない場合もありますが、その場合は返却不要です。切り替えの流れは退職代行と健康保険・年金で確認してください。
失業給付は受けられないことが多い
失業給付には一定の被保険者期間が必要です。入社1週間では要件を満たさないのが通常なので、生活費の見通しは自分で立てておく必要があります。前職の加入期間が通算できる場合もあるため、ハローワークで確認しておくとよいでしょう。失業給付の考え方は退職代行と失業保険で整理しています。
研修費の返還を求められたら
入社直後の退職でよく問題になるのが、研修費や資格取得費用の返還請求です。労働基準法は、労働契約の不履行について違約金や損害賠償額をあらかじめ定めることを禁じています。そのため「1年以内に辞めたら研修費全額を返せ」といった一律の取り決めは、有効性が問題になります。
一方で、本人の希望で受けた資格取得の費用を会社が立て替えていた、といった性質のものは扱いが異なります。判断が分かれる領域なので、返還を求められたら金額と根拠を確認し、必要なら交渉できる代行に相談してください。詳細は研修費の返還を求められた場合で解説しています。
履歴書への影響をどう考えるか
短期間の在籍を職歴に書くべきか迷う人は多いのですが、社会保険に加入していれば加入履歴が残ります。年金記録の照会で在籍期間が確認できるため、隠し通すことを前提にするのは現実的ではありません。
面接では、短期離職の事実そのものより、それをどう説明するかが見られます。条件の相違など客観的な事情があるなら、感情的にならずに事実を簡潔に伝えるほうが伝わります。説明の組み立て方は面接での退職理由の伝え方を参考にしてください。
依頼するときに伝えること
- 入社日と、希望する退職日
- 雇用契約書の有無と、記載された条件
- 保険証や社員証、制服など貸与品の受け取り状況
- 給与の締め日と、働いた分の支払い方法
- 研修費の返還について説明を受けていたか
入社直後は書類が揃っていないことも多いため、わかる範囲で伝えれば問題ありません。全体の流れは退職代行の流れで、サービス選びは退職代行おすすめ比較ランキングを確認してください。
よくある質問
入社1週間で辞めると給与はもらえますか?
働いた分の賃金は支払われます。日割りや時間単位で計算され、通常の給与支払日に振り込まれるのが一般的です。
雇用契約書にサインしていなくても辞められますか?
書面がなくても、実際に働いていれば労働契約は成立しています。退職の申し入れは同じようにできます。
入社直後だと代行を断られませんか?
在籍期間の短さを理由に断られることは基本的にありません。申し込み時に入社日を伝えて、対応可否を確認してください。
保険証がまだ届いていません。どうすればよいですか?
手元にないものは返却できないため、その旨を代行経由で伝えれば問題ありません。届いた場合は指定された方法で返送してください。
まとめ
入社1週間でも退職はできますし、試用期間中であっても扱いは変わりません。注意すべきは失業給付の要件を満たさない可能性と、研修費返還を持ち出された場合の対応です。入社日・契約条件・貸与品の3点を整理して依頼すれば、短期間の在籍でも手続きは滞りなく進みます。

